夏のしっぽ
交わす言葉にそんなに意味はなくて、でも
それでもこうして話を続けているのは、きっと
君の事、俺の事、真剣に考えている証拠なんだと
思いたい。
風に流されて、季節が変わり行く姿に
たった一度の想い出に
胸がこんなに締め付けられているよ、だから
夏のしっぽを摑まえに行こう、いつか君が話していた
あの高い空に掲げた龍のようなしっぽ。
もこもこの入道雲とか、切れそうな青とか、そんな
夏のしっぽ。
ほら、いつか坂道を登る俺のバイクで
見上げた空だろ?うん、そうだよ、きっとそうだ。
何度でも何回でも、そして
一度だって忘れる事は出来やしない。
風に流れる君の長い髪、それはまるで龍のしっぽ
かろやかに宙を舞い、それよりも力強くしなやかで
光を帯びて金色に輝く 瞳と共に。
あふれだす思い、笑顔をたずさえて。
夏のしっぽ。
by belldan Goddess Life.
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更新が滞ってますねぇ(苦笑)