神無月

う〜ん、なんて言うか、今月の忙しさは異常だ。


「はふぅ…」ヒマだな。
大欠伸をした螢一は、ごろりと畳に寝そべった。
そう、ここ森里家には、姦しい女神さまっがご滞在している
のだが…今日はとてもシーンとしている。
留守にしているのだろうか。


「日本の神々なら、高天原って所だけど…ベルダンディー
なら、天上界なんだ、な」
そう言いながら、自室の天井を見上げる螢一だった。


『早く帰ってきますねっ』と言い残したベルダンディー
頬を淡く染めて微笑んでいた。
『浮気しちゃ…って、そんな甲斐性は無いわねぇ」と
ウルドは苦笑していた。
『あのさ、今月号の どぼん 買っておいてねケーイチ」
スクルドは最近手に入れた携帯で、どこかにメールしながら
お使いを頼んでいた。


「あーあ…」 ヒマだなぁ、と部屋を出て縁側に回った。
そこにはヤツがいる。 そう黒猫のヴェルスパーだ。
「うにゃうにゃ…」 ヴェルスパーも大欠伸をしていた。
ヒマそうだな、と螢一は呟いた。


する事も無いので、ヴェルスパーの横に座った螢一は
ぼんやりと夕日を眺めて、二度目の欠伸をした。
そう、ヴェルスパーも同じに。


神無月。


by belldan Goddess Life.


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ホント、マジで忙しい…
リンク先…マジか?
季節の変わり目です、みなさま体調管理にご留意を。
では。