あれぇ?

心に去来するのは、いつも螢一さんっの事ばかりで...


小さな想い出も、感動的な再開も全て、ここにあるから。
どうして人は、こんなにも愛しいのかしら、と自身に問う。
それはきっと私、螢一さんっを知ってしまったから、だわ。
懐かしい過去を思い返して見る。
この現在を確かめるようにして。
そして未来に思いは馳せる、馳せる。飛翔するもの。


螢一さんっの微笑みの中に、すべての答えがあるのよ。


「私もそう思います」
そう伝えて、そっと瞳を閉じた。


お互い肩を並べるようにして歩いていた。
そして少しして、彼は彼女を呼び止める。
「ちょっと、そのまま…瞳を閉じたままにしていて」
「えっ?」
「うん、ちょっとだけ…」
「はい…」


螢一さんっの熱意のような思いが感じる。
それは一箇所に集中して来る。
それは、たぶん…私の唇、だと、思う。


時間がまるで止まったような、それでいて加速度的に思いは
遥か彼方まで飛んで行くみたいで。



あと、数センチ…秒速にして、何秒…






「あー!おねえさまー!」
「あらぁ〜こんな所に居たんだ…あら?」
スクルドは満面の笑みで、姉に手を振り、ウルドは腰に手を当て
ニヤニヤが止まらない、と言った感じで立っていた。


「こらー!ケーイチ!勝手におねえさまを連れて行かないの!」
「うふふ…ちょっと残念だったわねぇ...」



そんな訳で、ふたりだけの時間は終了(笑)


 これは、奇跡ってもんじゃない!(ぉ


by belldan Goddess Life.


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あー、何だか更新滞ちぅ。