女神さまっと森の妖精達。

今日で1月も終わりだねー。2011年まであと少しだねー。


それは置いといて。


天上界の森には、一台のピアノが置いてあって、森の住人である
妖精さん達が、その周りに集まる日があるんだ。
若い男の神さまっが、時折そこに来ては、思い思いの音楽を
奏でて行くのだけど、その音に妖精さん達は、いつもご機嫌に
なってしまう。


今日は、そんな日だった。


「おや?もう集まっているのかい?」
若い男の神さまっは、妖精さん達に軽く会釈をした。
瞳を輝かせて、今か今かと待ち侘びている妖精さん達だった。


美しい音色を奏でるピアノに酔いしれながら、妖精さん達は
思い思いに舞を披露する。
立ち上がる音の粒に乗りながら、更なる上空を目指して行く。
紡ぎ出された音色は、七色の色彩を帯びて、森中に流れて行く。


ピアノの音が途切れた。今日はここまで、と言う合図だった。
天上界なのだけど、まさに天まで昇るような演奏だった。


「みんな、聴いてくれて、ありがとう・・・」
ちょっと照れ笑いをしながら、妖精さん達に挨拶をする男神
続けて、こう伝えた。
「今度は、私の教え子を連れて着たいのだけど・・・良いかな?」


妖精さん達は、最初不思議そうな表情をしていたが、やがて
楽しそうに微笑を返して行く。
「良かった・・・じゃあ、また、ね」




「あの・・・先生?昨日は何処に行かれていたのですか?」
「ああ、ちょっと、ね」
「ふぅん・・・?」
「ああ、そうだ。今度、一緒に森へ行かないか?」
「えっ!わぁー! はいっ!」


一体、どんな音が紡ぎ出されて行くのかな?そう思うと、口元が
少し綻んでしまった。


 女神さまっと森の妖精達。


by belldan Goddess Life.


*** *** ***


早く過去ログを下げるんだ。