春先にて

風邪なのか花粉症なのか・・・鼻がズビズバーパパパヤー。
ベルダンディーさんに聞いた見た。
「それはきっと、花粉症・・・」
どうすれば治るのでしょうかー!
「そうですね、もっと自然に対して感謝の心を持つ事です」
感謝ですかー!感謝ですねー!
「そうです・・・ちゃんと聞いてくださいね」
すみませーん。



「・・・と、こんな事を猫実商店街の八百屋さんのおじさんに
尋ねられたんです」
ベルダンディーは螢一にお茶を淹れながら話し出した。
「だから私、もっと感謝の気持ちを持って下さいね、って」
湯飲みに注いだお茶、その中にはいつもの様に茶柱があった。


「そう、なんだ・・・」
感謝かぁ、と螢一は言葉を反芻してみた。
思えば感謝なんて口に出して言った事がないな、と思った。
俺は、こうして今、与えられている環境に、そして何よりも
女神さまっと暮らしている事に、ちゃんと感謝しているだろうか。


「あの・・・ベルダンディー、いつもありがとう」
ちょっと照れ臭いし、何だか取って付けたような台詞に苦笑した。
ベルダンディーは螢一を見詰め、それから思い出したように微笑み
「螢一さんっ、私こそ、ありがとうございますっ」
と伝えた。


だけど八百屋さんのおじさんは、まだ鼻がズビズバーだ(笑)


 八尾屋さんのおじさん(仮名)


by belldan Goddess Life.


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目もショボショボだー!


天上界の恋人・・・もうちょっと待って。