Wanna be free

「ねぇ、あたしが止めに行っても良い?」


それは確か、みんなのティールームで、ベルダンディー達と
夕餉の後の一時を囲んでいた時だと思う。
情報操作されたTVのニュースでも、幾ばくかの真実は語られる。
それをキャッチして、ウルドが言った言葉だ。
「止めるって、何をさ?」
スクルドはアイスを頬張りながら、ウルドに尋ねる。
「・・・そうねぇ、簡単に言えば、バカを。って所かしら?」


スクルドは呆気に取られる。


「姉さん、あまり無茶しちゃダメですよ?」
ベルダンディーはお茶を淹れながら、にこやかに制した。
「はいはい、分かってまーす」
そう言うとウルドは立ち上がり、部屋を後にした。


ウルドは過去を司る時の守護神だ。
この世界、地球が胎動し始めた頃からの記憶を管理している。
沢山の人類の歴史を、それはもう昨日の事のように思い出せる。
だからこそ、今現実に起こっている事象がただならぬ事だと
理解している。長い長い歴史の織物の中の、それは言うなれば
ひとつのアクセントとして、現在の事件があるのだとしても
これはちょっと酷過ぎる。


「自らを退化させる生き物って・・・」
それは先祖帰りなのか、それとも過去への邂逅なのか知らないが
このままではあたしが護るべき者達をも巻き込んでしまう。
「いっそ螢一も天上界へ来てくれると楽なんだけどなぁ」
それは無理か、と苦笑しながら、ウルドは神衣を戦闘服へと
変えて行く。


「あたしは、護ってみせる」


ウルドの切れ長の瞳の中に、闘志の炎があがった。


*** *** ***


ホント、現実が真にアレな昨今です。
このまま民主党政権が長引けば長引くほど、三次元の自由も
剥奪されかねない。
平等なんていらない。
自由が欲しいんだ。


by belldan Goddess Life.