2月の朝 その4

しかし思うのだが・・・いったい誰に提出するんだ?


そう言えば本棚に確か一冊の詩集があったような気がする。
著者の名前は・・・何だっけかなぁ、えーと、確か・・・
そんな事をしていると、螢一の部屋の前にあるシルエットが
映った。なかなかセクシーなバディのご婦人のようである。
ハスキーな声で「入るわよ」と一言述べて障子を開けたのは
言うまでもない、ウルドであった。
ウルドは螢一の部屋に入るなり周囲を見渡して苦笑している。
「な、なんだよ・・・」
「別にぃ・・・」


「アンタ・・・あの娘の事、どうしてセクシーだって言わなかった
のかしら?」
「え?・・・」
「言ってあげればすむ事じゃないの」
「・・・そうれはそうだけど」
「それともなに?あの娘、セクシーじゃないって言うの?」
「そ、そんな事は・・・いや、多分・・・」
「多分?」
「・・・その、色っぽい所があるな、と」
「へぇ〜」
「い、いや、その・・・別に、その、そんな事ばかりを想像している
訳じゃないんだ・・・何て言うか・・・」


ウルドはマジマジと螢一の顔を見詰めて
「そうなんだ・・・で? どうしたいの?」
「どうしたいって・・・」


ホント、どうしたいのだろうと考えて見るが、あれとかこれとか
マジでやっちゃっても良いのだろうかと思う。
心の中では本能の雄叫びって言うか、それは実にアレなんだけど。
だからと言ってだよ、そもそも相手は女神さまっなんだよな。
そんな神聖な人物を汚して・・・って、俺・・・心の中じゃ・・・


「螢一はムッツリスケベなんだ・・・」
クスクスと笑うウルドであった。


「なっ!・・・」
見透かされている・・・当たり前だよな、ウルドだって女神だ。


「おねえさんがいろいろとレクチャーしてあげましょうか?」
「えっ!?」



2月の朝 その4


by belldan Goddess Life.


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超展開に書いていてドギマギだー(棒読み)