あさがお ひまわり 夏の花

紺色に淡い色のあさがおの花を付けた浴衣に
着替えて縁日へ行こうかな。
「ねぇねぇ、次のお休みってさ、ヒマ?」
そんな誘い言葉に、思い出した浴衣だった。
「…似合う、かな?」
似合うって言ってくれるかな?って自分の事ばかり
考えてるしアタシ。
それでも、いつも気になるんだ君の事。


庭にあるあさがおは、お姉さまが大切に育てていて
毎朝の水遣り、そしてひまわりのような笑顔、そして
聖なる祈りを捧げている。
お姉さまがひまわりだったら、アタシはどんな花?


夏の日差しに似合うような 花が良いな。


はぐれ雲、少し日差しを隠して出来た陰影に
見上げた青空、夏のひかり。
元気出して 勇気出して 君に会いに行きたい。


君はアタシの大切なヒトだから。


「わぁ〜スクルド、浴衣なんだ!」
「べ、別にアンタの為に着た訳じゃないんだからね、
その…夏だからよっ!夏っ!」
「あさがおだよねっ その花!」
「…うん」
「似合う!スクルドらしいや!」


淡いピンクのあさがおのように、頬を染めて
アタシ…どうして良いのか分からないよ〜。


 あさがお ひまわり 夏の花。



by belldan Goddess Life.


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押し倒せば良いと思うよ。