ああっ女神さまっ+

完全な不意打ちだった。なのに俺は
「やぁ」
やぁって、何だ?
色んな事がぐるぐる駆け巡る頭の中には、
いつも決まって
照れ隠しのようなセリフだけしか浮かばない。
本当に、本当は聞きたかったのは俺の方で
「何しているの?」とかそんな有り触れた
言葉で良かったのに、と後悔している。


と言うか


出来れば一番最初に彼女をここへと連れて
来たかった。 のに…


そう、初めて…そんな淡い、何て言うか
照れくさいような感情を共有するって感覚。


如月ユウは、そんなこんなで溜息を付く。
その「やぁ」って言葉、と言うか返事と言うか
それだけを残して、そそくさとお寺の門を後に
した自分に軽い絶望感を抱いていたのだった。


しかし…


「しかし…どうしてメイド姿だったのか?」
しかも似合っていた。


そして…


「で、そばにいたあのきれいなお姉さんって」
見た事ある…かも?
それがどこでか、それは思い出せないでいる。


ええい、考えるのを止めよう。
なるようにしかならないんだから、と彼は
明日から始まる新学期の用意をするのだった。


 ああっ女神さまっ


by belldan Goddess Life.


*** *** ***


ガンバレ。ガンバル!。