テンションマックス!

またこの季節がやって来た。
あのほこほことした温もりは掛け替えない。
夕焼け色に染まる空間、そこはまさに天国。


「そう、ここはまさに天上界そのもの…」


私の愛する女神さまっがその支度をした時
我は天に召されるのではないかと思った。
当然ながら「死ぬかと思った」的ものでは
ないぞ断じて。
しかしまあ、元魔属としては何だろうね。
いいのかな?的感触は否めないが、でも
この魅力には抗えない何かがあるのだ。


その空間にいれば万事快調…とは言え
時折漂う柑橘系の香りには辟易する。


「ちょっとスクルド!あんた食べ過ぎ!」
「いいんだも〜ん美容にも良いしね」
「って!美容を気にする年かい!」
「うふふのふ〜ウルドは気にすると…」
バシーン!
「い、いたーい!何するのよー!」
「ふふん、天罰よ!」


と、まあこんな感じで姦しく上で何時もの
ようにみかんを食べている例のふたりだ。


そう、みかんだ。


あれはイケナイ。


とても目に沁みる。


這い出して「五月蠅いぞ!」と意見を
述べたい所だが、出るのはイヤダ。
もうここから離れたくはない。
もう大好きだ。
愛していると言ってもいい。
断言する。


「愛してるー!」




ウルドは怪訝そうに炬燵の中をみた。
そしてもとにもどり「はぁ〜」と溜息を
つく。
「どうしたの?」
「いやちょっと…あのバカ猫が…」



「お茶が入りましたよ姉さん…あら?」
ベルダンディー…あのさ…」
「ヴェルスパーがどうかしたの?」
「あのさ、炬燵があいつの…何て言えば」



ベルダンデイーは微笑み
「あら、猫は炬燵の丸くなる、でしょ?」



そうかもね。



テンションマックスで炬燵にダイブした
あいつの姿は、すでに丸いのだった。



by belldan Goddess Life.



*** *** ***


テンションマックスな飼い猫の主である
らりおか氏へ感謝を。



Doguさん 


コメントありがとうです。
原作の話の流れ、とても嬉しく思ってます。
執筆されたご苦労は、感謝の気持ちで。
婚礼準備は、はてさてどうなのでしょう。
またまた一波乱ありそうな予感も。


ゆうずるさん


コメントありがとうです。
書きかけの小話の多さに定評?がある拙ブログ
世界観の構築は楽しくもあり困難でもありで。
まして原作者なら、その困難は…
マリアベルの話、なかなか世界観に入って行けない
現状が(苦笑)
難しいですね、でも諦めずにですね。



TSUTOMU-CHANさん


コメントありがとうです。
確実に原作と作者はすごいです!
よくぞこの世界観をこの世に生み出してくれました。
本当に有難いと思ってます。
ツイートツイート(笑)