ああっ女神さまっ−

物語には起承転結があると言う。
だとすれば、今現在はどの辺りだ。
時は等しく流れ、潤沢にある。
あるいは不均等に流れ、枯渇寸前だ。
思えば全ての事象は相対的で、
全ての事象は完全には終わらない。


不完全、それはただ現時点の心象かも
しれないと誰かが言うのだが、それも
完全じゃないし、不完全でもない。


さて、


さて、では、この物語は何だろうと
少し考えてみようと思う。
人の数だけ物語はあるし、視点を変え
場所を変えるだけ話は増え続けて行く。



どうしたものかと。



で、ある視点を固定して、一点に絞り
凝縮し、デフォルメし、好意的に
或いは否定的に時を推し進めて行くと
しましょう。



「何だかねぇ」
チョコレートパフェをつつきながら
溜息をつくのは今時の女子高生の姿を
しているマリアベル
「だよね〜カラオケにも飽きたしねぇ」
食べ終わったプリンアラモード
名残惜しそうにスプーンでつつきながら
カレンはうなずいた。
「カラオケじゃないよ〜」
「ああ、そうだったねぇ」
秋から冬へと時間が径行して今は12月
そろそろ例のイベントとかもある。
それに…


「一旦帰らなきゃならないだし」
「そうだよねぇ…」


このまま中途半端はイヤだと思う。
思うのだけど、マジで中途半端だ。



そんなこんなで。



「何だかなぁ」
自室の机に座って宿題を片づけようと
努力も空しく時間を浪費している。
溜息と同時に吐く息は白い。
中々暖房がきいてこない。
と言うか、暖房入れてないじゃんか。
彼女の告白?独白?脅迫?なんだろう?
聞いた言葉と意味とがすでに剥離して
まったく別のものになっているのか?
ユウは机に突っ伏して目を閉じる。


何も浮かんでこない。
良いアイディアとか期待もしてないけど
ちょっとは突破口とかあるんじゃない?
なんて、思っている。



by belldan Goddess Life.


*** *** ***


いろいろスミマセン。