ある日の千尋さん4

そんなこんなでカツ丼を使い、刑事ドラマごっこ
し飽きた三名だったが、ふとカウンター下にある
プラモデルの箱に気がついた大滝は
「あれ?先輩、まだ作ってないんですか?」
千尋さんに言った。
「あれか〜バイクじゃないと、どうにも想像できない
って言うか…なんで女のあたしが戦艦とかなの?」


千尋先輩っ!今それがブームなんですよっ」
田宮は威風堂々と語る。


バイクのプラモは作るけど、こんなのは作らない、と
千尋さんは言うけれど、これはこれで味わいがあって
実に奥が深いものなんです、と田宮は豪語した。


「でもなんで、可愛い女の子のイラストが?」
千尋さんが尋ねると
「これが大事なんですっ!」
「そう、ここが肝心な所なんですよっ」
ふたりは声を大にして訴える。


それで作る事になった。


大男でガサツで、なのに手先が器用で繊細な二人は
待ってました、とばかりに予め用意してあった工具を
取り出しと、てきぱき仕事を始める。
それをぼんやり眺める千尋さんは
「大男がふたり、背中丸めてチマチマと…」
なんか可愛いわね、と思う。
このまま二人の作業を見ているのも退屈だし、あ、
そうだ、買出ししなきゃ、と思い立って、ふたりに
留守番を頼み、店を後にした。


by belldan Goddess Life.

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「艦これ」とか、かな?
それにしても無駄に続くのは遺憾ですねw


原作のお話、あま〜い会話とか、うんうん!
ほんまだいすきやわ〜絵もお話も!