ある日の…

「ジムの事務日記」その3


そんな訳で、転職を希望しつつ、今までの事務職を
粛々とこなしているジムくんだったが、たこ焼き迷彩の
クールなボールくんに言われた、祈るって事が気になって
いた。


昼休み、近所の神社へと向かう。
祈るにはやはり、こういった場所が一番だし、それに
顔見知りの巫女もいる。


「あら〜ジムくんじゃないの〜」
「あ、ミコさん、お久しぶりです」
彼女は巫女のミコさんだ。名前が有体すぎてアレだが。


早速、祈りについてご高説をお願いした。


「そうねぇ〜やっぱり祈りって純粋な気持ちが大切ね」
「そうなんですか」
「ええ、そうよ」
「祈りって、通じるものなんですか?」
「純粋な気持ちなら、神様に届くはずよ」
「神様ですか…あの、女神さまとか…」
「そこがもうすでに不純なんじゃないかしら?」
「えー」
そこで考えた、あのたこ焼き迷彩は、どうやって純粋な
気持ちで女神さまに祈れたんだろう、と。


分かるかい!


そうは言ってられないので
「分かりました、じゃあ純粋な気持ちで祈ります」
「それが良いと思うわよ」
「届くんですよね」
「ええ、ちゃんと届くと思うわ」
「で、叶うと」
「それは別」
「えー」
届くけど叶わない…えっとそれって、まるで願書出すだけ
では受からないって試験のような、或いは応募しただけでは
当選しないって感じと同じとちゃうの?


「神様って割りと事務的なんすかねぇ?」
「何それ?」
「あ、いや…何かそんな気がして」
「ふふふ、何事も自助努力が肝心なのよ」
「ですよねー」


そんなご高説を聞いて、別れた。


あ、昼飯食うの忘れた。



*** *** ***

ズボズボとぬかるんで話は続きますか?つづきません。


えーと、さて、最終回を迎えそうな感じの「ああっ女神さまっ
ですが、もしかしたら…などと考えて。
続編と言うか何か、そんな感じで物語が続いてほしいなー、と。
一ファンの独り言です。