ふたりは…キュア?

2月14日には、なぜか大量のチョコレートを
男子生徒から貰った、マリアベルとカレン。


「まさに、男前なあたし達よね〜」
「だね〜マリアベルちゃんっ」
もちろんチョコとは別に、これまた大量の
プレゼントもゲットしたふたりは、猫実商店街にある
レンタル・コンテナを借りたのだが、運用に金がかかる。
そこで一計を案じたふたりは、リサイクル・ショップに
累々としたプレゼントの品々を持って行き、金に換えた。


「頭良いよね〜あたし達って!」
「だね〜マリアベルちゃんっ」
そのお金で、レンタル・コンテナを運用しようとした。
だが・・・肝心の物が、消えた。
「あれ?なんでだろう?」
「おかしいよね〜」


そこへ通りがかった小野寺君、事の次第を見て言った。
「本末転倒って、本当にあったんだっ!」


そんな彼を、華麗にスルーしたふたりは
大量のお金を持て余した。
ほしい物など、特に無い。
「株に運用するとか?」
「だね〜それとも、土地をころがす?」


「それとも…秘密結社を作りましょうっ!」
「だね〜面白いね〜」
ふたりは散々話をしていたが、どれもこれも無謀だった。


やがて日が暮れる。子供は家に帰る時間だ。
「カレンちゃん、面白かったねっ!」
「うんっ!マリアベルちゃんっ!」
「また明日も遊ぼうねっ!」
「うんっ!じゃあ…コレどうする?」
二人が手にしていた鞄には、大量のお金がある。
コレをどうするか、思案していた。


そこでマリアベルが一計を案じた。
「面倒くさいから、どこかの神社の賽銭箱へ…」
「だね〜マリアベルちゃん」
猫実商店街の外れの神社へ赴くふたり。
「あ〜軽くなったねっ!カレンちゃん」
「だね〜マリアベルちゃん」


ふたりは手を振って別れを告げ、家路に着いた。


それを見ていたウルド叔母さん
「ほどほどにしときないさいよね」
とため息をついたそうな。



男前なふたり。


by belldan Goddess Life.