2008-01-01から1年間の記事一覧

女神ウルドの怪奇事件簿

シンと静まり返った部屋、褐色の肢体をシーツに くるませて過去を司る女神ウルドは就寝していた。 「ん・・・」 寝返りを打ち、体勢を変えるとシーツの裾から 露になった足先が見え隠れする。 スラリと伸びたおみ足が、実にセクシーだ。 「きゃはははー!」 …

勇者の見る夢は

小さな世界、その世界には勇者が存在していた。 彼の名は、そう、ガンちゃん。 ネズミだけれど、そんなの関係ねぇって感じで この世界に唯一無二の存在として、女神たちを従え 昨日、今日、明日と時空を超えて行く。 しかしその世界は、言うなれば無法地帯だ…

ウルドさんの怪奇事件簿っ

「う〜ん…そうですだか...」 何やら合点が入った感のガンちゃんは、モニターを 見つめながら、しきりにうなずいていた。 オラ達…小さい住人には、何時もの様に怪奇事件とか 奇怪な現象が、それはまるで日常茶飯事の如く存在し 気の弱いオラを苛めていただよ……

デジャヴュ

「あ〜あ、やっぱり錆びてるよ…」 この所の長雨のおかげで、バイクに乗れなかった螢一は 母屋の裏にあるバイク置き場に傘をさして行った折に カバーをめくって愛機を調べていたのだった。 ちゃんと錆止めをしていたのになぁ、とため息を付く。 やっちまった…

ああっお誕生日会っ

えーさて...目一杯ネタバレを(笑) お誕生日のプレゼントに、最愛の女神ベルダンディーから プレゼントされた物は、時を刻む物…すなわち時計でした。 時の守護神、現在を司るベルダンディーならではの品物だと。 せっかく螢一くんの誕生日なのに、なんて無粋…

その 日暮って

別にサボっている訳じゃないんだかんね!(笑) 最近、と言うか書いてません、色々... そんな訳で、思い付きで古い漫画とか読み返していて 面白いのが、佐伯かよのさんの「星恋華−ほしれんげ−」 と連続しているような「プアゾン」って漫画が面白い。 あ、その…

螢一…さんっ?

ご無沙汰デス(汗 いやぁね、ちょっと憂いて…経済大国なのに どーしてこう…ジャパンの金持ちはみんな海外へ 行っちゃうし、でも、藤島氏はこの国に居て欲しいよね。 約束だかんね!きっとだよ!きっと! そんな戯言は置いといて(戯言では無い気もするが) ちょ…

水の妖精 8

「痛っ...」 さっきコケた時に、膝をしこたま打ってしまった。 半ズボンの膝からは、少し血が滲んでいた。 タライは?持っていたタライはどこだ?と辺りを見た彼は それがスクルドの近くまで転がり込んで行ったのを知る。 すでに中身は方々に撒き散らかされ…

設定とかね。

光一元の世界と真なる闇は、表裏一体という設定。 天上界、時の守護神たちノルン三姉妹の物語を構成する際 彼女たちの本体を、広大な光の塊と考えた。或いは集合体 と思って貰っても良い。 その大きな光の中から、象徴として女性の姿、女神さまっ の姿が現れ…

潮風に吹かれて(再掲載)

海岸線をなぞるような道に、愛機もゴキゲンなエキゾーストを聞かせてくれる。右へ左へとワイディングロードは続く。海が見えてきた。 潮風に街路の木々も揺れる。心地良いリズムはサンバこのまま何処までも…そんな気分なのだ。ちょうど頃合の時間、休憩にタ…

誕生日で(ry

今日が誕生日だわ。おめでとー私(苦笑) 先日、丹波へ行って来ました。田舎の空気を存分に堪能して ヘロヘロになって帰って来ました。 9月だっつーのに、まだまだ蝉がミンミンと鳴いてました。 記念に何か…SSか、詩でも…って、自分で書いてしまう と何だか…

世界の起源と世界の果て

初めに言葉ありき「ここに在れ」と。 径行する時は、その姿を現し、緩やかに流れ出した。 時間はいつも平等に、しかし歴然と存在して その眼差しには優しさと、そして厳しさと共に 象徴された時の守護神の、優美な姿があった。 世界の起源 始まる。 織り成す…

September Song

9月です。秋…って言うより、まだまだ暑い日々ですが それでも、秋です(笑) 落ち葉拾い ならぬ 画像拾いを少々... そう言えば、OVAの設定資料って本があって そこに色んな詳細が掲載されていたのを思い出した。 例えば、森里屋敷の間取り図とかもあって、…

水の妖精 7

滑るようにして事務所に入って来たノーブル・スカーレット ヴェルスパー達に、目線で状況を伝えようと躍起になる。 それを逸早くキャッチしたのが、ランツェだった。 彼女はヴェルスパーを覗き込むと、哀願するような表情で スカーレットの願いを聞くように…

変わる季節の詩

8月もそろそろ終わりですね。 夏休み…それは遠い記憶(笑) ところでアフタ最新号で、ベルちゃんが螢一くんの為の 誕生日プレゼントを探しに行く場面があったのですが 彼の誕生月って何月なの?と悶々としてます(笑) 原作初公開なんですよ?気になりませんか…

水の妖精 6

夢中で飛び出した、スクルドの小さな天使は その小ささ故に、飛行距離はかなり制限されていた。 ゆえに行動範囲も狭く、他力本願寺までは、どう考えても 無謀な距離だ。 ノーブル・スカーレットは、ヴェルスパーの事を思い出した。 そう、彼には使い魔で、以…

ヒルド母さん、繁盛記(ry

「う〜ん、筆が乗らないなぁ」とか思っていたら、なんと! アフタヌーン最新刊が発売されてるじゃありませんかっ! 付録、イベント等々目白押しですっ!さぁ!買うしかっ! 新章に突入した最新話、新たなキャラクターも登場し しかも魔界の話!これは面白く…

水の妖精 5

河川敷、川のそばまで歩み来たスクルド達は まず法術を使って、簡易ゲートを作成した。 「これで帰れるからねっ」 スクルドはシレナに微笑みながら言うと 彼女の両手をとってお別れをする。 「ごめんね、あたしのせいだね...でも、これで大丈夫だよ」 自分の…

想い 宇宙(そら)へと

突然ですがマクロスFの話を。 最新話で、とうとう告白したクランさん。 愛する人の戦死により、叶わぬ恋となってしまった。 実に無念です...。 ハンデキャップを背負った幼なじみと言う設定から 醸し出されるのは、とても甘く切ない恋心で。 物語の進行上、…

幸せな日々

幸せな日々 本当に神さまっているんだろうか 太陽は輝き 風はそよぎ 空気が冴えて見える 心澄ませて 耳を欹ててみよう 聴こえるかい あの歌 天使と君が清らかな声 揃えて空へと 幸せな日々 俺は縁側で寝そべりまどろみの中 目を閉じて 自然にリズム刻む 鼓動…

部屋とTシャツと女神さまっ

朝夜が少し涼しくなって来た、今日この頃。 それでも日中は残暑が猛威を奮い、まるで我慢大会をして いるように思われる。 そんな事を思うのは、多分俺一人だが。 汗をかき易い季節、こまめに水分を補給し、こまめに下着を 取り替えるのは、言わば必然なので…

そんな 君だから

ほしい時に無いのが、必需品。 探しても見つからないのが、大切な品々... 温存していたデータが無くなって、途方に暮れているのが 私なのは言うまでもありませんが。 「さよなら女神さまっ」1話〜3話くらい? 「水の妖精」次回〜ラスト? 「マリカレ話」何…

データぶっ飛んだ...orz

もう… 最初から書くしかねぇ... 画像は遠藤ローナさん。藤島氏の「eX-D」から 作画は卯作さん。 「ウルドさぁ〜ん…例の法術、螺旋何とかで、時を 巻き戻してぇー!」 「無理」 「そ、そんなぁ...」 「お〜ほっほ…お困りのようですわねっ」 「困ってますが、…

何かの記念日として

久しぶりと言うか、思い余って、と言うか ブログタイトルを変更、中身はそのまま(笑) こちらを始めた時、ちょうど閏年、つまり オリンピック開催年(どこで開催かは失念:笑) ちょっと早い気分転換期か、それは分からないが 何かの記念日として。 記事一覧を…

水の妖精 4

大きなタライにあった水の量がしだいに減って行く。 それに遭わせてなのだろうか、シレナにも異変が 生じて来る。 早くこの状態から脱しないと、彼女の身に危険がある かもしれない。 そう言えば、少し前から元気がなさそうな気配だ。 それに、こんな状態が…

序章「さよなら女神さまっ」

慌しい日常。それが森里家の風習なのかどうか それは分からないが、俺の元へと降臨した女神さまっの それはそれは慈愛に満ちた生活は、幸福そのものだ。 だが、一抹の不安も無いとは言えない。 夜、眠る直前、それが静寂の一時なのだが 俺はそれを、至高の一…

水の妖精 3

風が通る水辺の町に 愛した男がいた まだ明けぬ空 水鳥が翼休めるように 眠る まどろむ その優しいゆりかご 仄かに生まれる感情 愛しき劣情に 舞い上がる感情 背徳の愛情 見つめる先に 水平線の彼方に 太陽が昇るまで そばにいてほしい 冥府の鍵 失われた門 …

水の妖精 2

肩にかかった髪の毛から、水滴が滴り落ちる。 その虚ろな瞳には、悲しみの色が映っていた。 「ここは、どこですか...」 そして、繰り返し自問していた唇から言葉が消えて 小さな女の子は、俯いてしまった。 ヴェルスパーは、この者がこの世界の住人では無い…

そこにいるのは

そこにいるのは あなた わたしはひとり 小さな願い 泡沫のような時の中で であう 吹かれて風 香る世界の中で そこにいるのは あなた わたしはひとり 淡い思い よるになり あさがきて また 夜になり 朝が来て あなたの背中ごしに見えた ひかりが せつなくて …

水の妖精

「おっじさーん!居るっ?!」 河川敷の外れにあるジャンク屋に訪れたスクルドは 満面の笑みを持って、事務所の入り口を開けた。 「あれぇ…留守なのかぁ...」 数日前に発見したデバイスの購入費用を、今日ついに 捻出できたスクルドは、矢も立ても堪らずにや…